旺文社文庫とはまた違った石垣栄蔵の仕事 ― 2016/05/07 12:10
この本の初版は1971年だから、私が気に入った旺文社文庫のメグレ物の装幀とは違った画風である。即売展で、たまたま手に取った本で、装幀者が石垣栄蔵とあったので、すぐ買った。こういう偶然でもない限り、彼の装幀本などにはなかなか出会えるものではあるまい。
次にまたどんな所で、彼のどんな装幀の本に出会えるであろうか。本が粗末に扱われる時代だが、もう少しだけ偶然に期待しよう。
† 黙示録3174
ウォルター・ミラー/著 吉田 誠一/訳
石垣栄蔵/カバー
創元推理文庫SF643●
1979年9月28日11版発行●文庫判 449頁 440円
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鞍馬天狗の作者はネコ好きだった、発見『猫のいる日々』 ! ― 2016/05/14 06:45
鞍馬天狗といえば、嵐寛寿郎と松島トモ子のコンビの映画を懐かしく思い出すが、その作者がこんなに猫好きだったとは、この本を手に取るまで知らなかった。
表紙とカバーは猪熊弦一郎の絵。同一作品。内容はともかく、直ぐに買ったしまった。
† 猫のいる日々
大佛次郎/著
猪熊 弦一郎/装幀
六興出版●
昭和53年9月30日初版発行●B6変形判(110×170) カバー 260頁 980円
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恩地装幀本、シンクレア『資本』にカバーがあった! ― 2016/05/22 10:54
以前、恩地装幀本として、ご紹介したこの本にカバーがありました。まあ、このカバーは恩地調の作品とはいえ、本体のデザインに比べて、見ての通り味もそっけもない。
ひとつだけ面白いことはカバーの裏面が出版目録になっていること。普通裏白なのに。
まあ、恩地装幀とは、この本のどこにも印刷されていないので、カバーはもしかして編集部が、あとから勝手に恩地調を真似て作ったのかも知れない?
† 資本
アップトン・シンクレア/著 前田河 広一郎/訳
恩地 孝四郎/装幀
日本評論社●
昭和4年4月20日発行●四六判 カバー 499頁 壱円五拾銭
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