『おてんば娘日記』、田中比左良の装幀本、発見だ!2015/08/26 09:30

装幀/田中比佐良

今では、すっかり忘れられた画家さんだが、比左良は戦前から 赫赫たる業績で出版界に君臨した大家である。

しかし、残念なことにそのお仕事を追慕出来る画集は私の知る限り、豪華ではあるが一冊のみで、寂しい。装幀もなさったはずだろうが、掲載はされていない。

今年、某デパートの恒例古本市に行くと、たまたまこの本に出会った。開催初日でなかったから、落ち穂拾いのつもりだったから、喜んで買った。

奥付の後ろの出版案内のには、この手の小説が七十五冊掲載されたいた。昭和三十年代、貸本屋全盛の頃、マンガ本と一緒に東方社の本が書棚にたくさん並んでいるのを思い出した。


† おてんば娘日記


 佐々木 邦/著   

 田中比左良/装幀

 東方社●

 昭和30年1月20日発行●四六判 323頁 260円(地方定価265円)  


↓源義&春樹さんの角川文庫・翻訳文学はこちらへ/

http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html


シムノンのメグレ本の装幀についてはこちらへ/

http://www.asahi-net.or.jp/~px5t-isi/


コメント

_ かわじもとたk ― 2015/09/16 10:45

そうですか。田中比左良にも興味を示してくれましたか。私も書誌(例の装丁家で探す本)の続きで田中を調べていまして78冊を収録しました。『北方人』という盛厚三さんのやっている小冊子にまとめて原稿を送ったところです。「なんとなく手にしてみたい装丁本」という題で10人を取り上げています。まだ発行はされていませんが。乱雑さんは順調に本手に入れていますね。私は、最近は神保町とも遠ざかっています。高円寺くらいしか行かなくなりました。

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