久しぶりにフォト・ショップが活躍。 青児の装幀本『詩と詩人』2017/11/29 11:21

東郷 青児/装幀

たまたま即売会もないのに神田古書街(今では飲食店だらけ)を所要で歩いていたら、外台の山にこの本があった。多少のヤケはあるものの、新品同様のピカピカ。幸運を喜んで、購入した。 娘さんの本では表紙しか、撮影されていなかったので、フォトショップで背と裏表紙を一体化して一枚の絵にしてみた。


† 詩と詩人


 堀口 大學/著   

 東郷 青児/装幀  扉カット/アポリネエル

 講談社●

 昭和23年10月30日発行●B6判 323頁 250円  


↓源義&春樹さんの角川文庫・翻訳文学はこちらへ/

http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html


シムノンのメグレ本の装幀についてはこちらへ/

http://www.asahi-net.or.jp/~px5t-isi/


青児先生の異色の装幀?本『銀座二十四帖』2017/05/08 09:50

東郷 青児/装幀

ちょっと目には東郷青児の装幀思えないが、表紙の絵に惹かれて、装幀者名を確認したら東郷青児だった。

こうした画風の絵は見たことがなかったから、ちゃんと装幀者名が印刷されていて良かった。改めて表紙を良く見たら、小さいサインが入っていた。扉絵も素晴らしいので、次にスキャンして、掲載したい。


† 銀座二十四帖


 井上友一郎/著   

 東郷 青児/装幀

 新潮社●

 1955年9月15日発行●B6判  195頁 200円(地方定価210円)  


↓源義&春樹さんの角川文庫・翻訳文学はこちらへ/

http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html


シムノンのメグレ本の装幀についてはこちらへ/

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東郷青児の装幀本(1)新潮社長篇文庫『孤独なる女』2012/09/16 17:05

東郷青児/挿画

この「長篇文庫」というシリーズ企画は装幀のフォーマットが一様でないので、画面構成、タイトル文字まで、挿画を担当した画家に任されたいたようである。

すべて珍本の部類。この本の奥付あとの既刊目録には12点掲載されているが、確か20点ぐらいは出たのではないか、私はこの本しかまだ直に手にとったことがない。

フランスから戻り、一躍人気者になった後、しばらく翻訳など文筆にかまけていた時代の仕事で、青児調はまだしもながら、いい出来と思う。


† 孤独なる女


 吉田絃二郎/著

 東郷青児/挿画

 新潮社●長篇文庫

 ●昭和5年9月17日発行●120×180ミリ 並製 321頁 50銭

河出新書のカバー(1)ウィリアム・インジの「ピクニック」2012/04/12 08:40

カバー装幀/東郷青児

もう昔のことだが、河出書房はつぶれて新社として再建される前、カラーカバーの新書を出していた。

そのカバー装幀の絵を担っていたのは、その頃活躍していた画家たちだろうが、今では誰もその名を知らない名前が多い。

この本の東郷青児先生はその意味では例外だが、見ての通り何やら女体を描いていて、青児らしさが、微塵もないのが残念なところ。

まあ、珍しい作家の珍しい本だからいいかな、と思った次第である。


† ピクニック


 ウィリアム・インジ/著 田島 博 山下 修/訳

 カバー装幀/東郷青児

 河出書房●

 ●昭和30年11月30日発行●新書判(105×173ミリ) 174頁 100円

装幀アットランダム(12)挿絵も表紙もいい東郷青児の本2012/04/09 10:00

装幀・挿絵/東郷 青児

織田作の小説だからだろうか、終戦、二年目にしてはキレイな本が出せたものである。この表紙も、扉絵も、挿絵も達者な青児ワールドが満喫できる。

彼の装幀の仕事として、誰もこれまで、着目しなかったは不思議でならない。仙花紙本を馬鹿にしてはいけない。コンディションもこの時代の物にしてはいいので、スキャンしてみた。

今回は表紙。次は挿絵を紹介したい。

† 夜の構図


 織田作之助/著

 装幀・挿絵/東郷 青児

 萬里閣●

 ●昭和22年4月15日発行●B6判 並製 243頁 45円