埋もれていた恩地先生の装幀本『海軍戦記』 ― 2016/06/02 08:29
本の装幀に興味を持ち始めて、ここ四、五年一番困ることは装幀者名ない本がままあることである。そんな記述がなくても、誰と分かる方も多いが、当該本にきちん書いてあると助かる。
この本にも装幀者名は入っていなかったが、つくづく眺めて、年代からして恩地調絶好調といったところなので、そう印刷されていなくてもも購入した。
調べてみると、昭和19年に出たこのシリーズの(四)はかわじ氏の労作で恩地本とされているので、推定恩地本とした。因みに当時の流行作家たちが報道班員として従軍していて、この本には海野十三、石川達三など四氏の文章が掲載されていた。
ちなみにこのシリーズの(1)(2)は国会図書館にもなかった。
† 海軍戦記 (1)
大本営海軍報道部/編纂
恩地孝四郎/装幀(推定)
興亜日本社●
昭和18年9月1日再版発行●四六判 カバー本文223頁 付録作戦一覧21頁 85銭
またまた恩地先生の装幀本『巴里祭・鶴は病みき』 ― 2016/06/15 07:00
このところ恩地先生の装幀本に出会うことが続いている。
スキャンしていて気が付いたが、アクセントになっている地模様が前回の戦前の本と似ているが、例の息子さんの本ではモノクロ紹介だったので、背から裏表紙まで同時にスキャンした。
† 巴里祭・鶴は病みき
岡本かの子/著
恩地 孝四郎/装幀
筑摩書房●現代日本名作選
昭和27年11月30日第一刷発行●四六判 箱入り 208頁 180円
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