またあった、中井先生の装幀本は『グロッタの画家』 ― 2018/01/01 18:38
昨年末、ある古書展で、中井先生の本を見つけた。カバーはルドンの絵の一部と使っていたが、本体の表紙は先生らしい味わいを出して流石と思わせる。新年に相応しいと思うのでスキャンしてみた。
† グロッタの画家
東野芳明/著
中井 幸一/装幀 表紙/ルドン[キクロプス]部分
美術出版社●
昭和32年9月20日発行●A5判 178頁 480円
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著者&訳者&装幀者、三拍子揃ったベラ・バラージュ『映画の理論』 ― 2017/02/28 08:45
またまた、モダンアートの長老、中井先生の装幀本である。大判の本のカバーで、裏表紙にまで使って、まさにこれぞ、モダンアート作品。作者も訳者も役者がそろって、文句なしの逸品である。
† 映画の理論
ベラ・バラージュ/著 佐々木基一/訳
中井幸一/装幀
講談社●
昭和34年11月30日第一刷発行●A5判 カバー 242頁 420円
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またまた、中井幸一先生装幀本『モンテカルロに死す』 ― 2017/01/16 15:07
表紙のイラストは中井先生の作品ではないが、装幀は先生のもの。こんな発見はあるのだから、最近の均一棚も、馬鹿にしたものではない。原作者なあの「西部戦線異状なし」「凱旋門」のレマルクだもの。こんな小説の作者でもあったのだ。
† モンテカルロに死す
エーリッヒ・マリーア・レマルク/著 古沢安二郎/訳
中井 幸一/装幀 イラスト/大塚政昭
読売新聞社●
昭和43年8月15日第一刷発行●B6判 カバー帯 350頁 550円
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モダン・アートの面目躍如、『血ぬられた言論』の装幀! ― 2015/05/07 19:39
また、珍本を見つけてしまった。これも前回の『文壇えんま帖』同様、後年、広告界で辣腕を揮う中井先生の電通入社の頃のお仕事。
ご本人はこんな古証文を出されて、はなはだご迷惑かも知れないが、一ファンとしてお披露目したい。
戦前の国家的言論弾圧の詳細な告発本である。ストレートな表現で、その本の雰囲気が感じられる装幀である。素晴らしい。何度眺めてもいい。
† 血にぬられた言論
黒田 秀俊/著
中井幸一/装幀
学風書院●
昭和27年10月20日改訂版発行●B6判 298頁 220円
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またまた、出会った中井先生の装幀本 ― 2015/04/22 11:44
装幀・中井幸一で購入した本だが、この本自体が実に面白い(斜め読み)。
私が生まれる遠い以前から、文壇ジャーナリストとして活躍された方の著作であった。荷風、谷崎との付き合いに始まり、戦後は太宰、三島が新人として扱われる文壇裏話が歯切れのいい口調で語られている。
こんな本に出会えたのも中井先生のお陰で、感謝。今年のモダンアート展にも出品されていて、年齢を越えたご活躍にただただ驚くのみである。
† 文壇えんま帖
佐藤 観太郎/著
中井幸一/装幀
学風書院●
昭和27年10月21日初版発行●B6判 230頁 180円
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