著者&訳者&装幀者、三拍子揃ったベラ・バラージュ『映画の理論』2017/02/28 08:45

中井幸一/装幀

またまた、モダンアートの長老、中井先生の装幀本である。大判の本のカバーで、裏表紙にまで使って、まさにこれぞ、モダンアート作品。作者も訳者も役者がそろって、文句なしの逸品である。


† 映画の理論


 ベラ・バラージュ/著  佐々木基一/訳  

 中井幸一/装幀

 講談社●

 昭和34年11月30日第一刷発行●A5判 カバー 242頁 420円  


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難波田 龍起が装幀、野間宏の『地の翼 上巻』2016/07/25 16:01

難波田 龍起/装幀

 カバーに驚かされた。B六判の狭い空間から、宇宙へ突き抜ける広がりに、圧倒された。作者は難波田 龍起。これは絵画作品をストレートにカバーに転用したのだろうか。ついつい額装したくなるような絵である。

 本の内容を表現した作品でなくても、その美しさだけで、持っている人を幸せにする装幀の本も、また、あっていいのだと納得した。

 確か河出書房は一度倒産したから、下巻が出なかったのだろうか。もう、どちらにしても、半世紀以上前の話である(しかし、上巻を買ってしまった人はさぞかし困ったでしょうに !)。


† 地の翼・上巻


 野間 宏/著   

 難波田 龍起/装幀

 河出書房●

 昭和31年12月20日発行●B6判 カバー 473頁 350円  


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モダン・アートの面目躍如、『血ぬられた言論』の装幀!2015/05/07 19:39

中井幸一/装幀

また、珍本を見つけてしまった。これも前回の『文壇えんま帖』同様、後年、広告界で辣腕を揮う中井先生の電通入社の頃のお仕事。

ご本人はこんな古証文を出されて、はなはだご迷惑かも知れないが、一ファンとしてお披露目したい。

戦前の国家的言論弾圧の詳細な告発本である。ストレートな表現で、その本の雰囲気が感じられる装幀である。素晴らしい。何度眺めてもいい。


† 血にぬられた言論


 黒田 秀俊/著  

 中井幸一/装幀

 学風書院●

 昭和27年10月20日改訂版発行●B6判 298頁 220円  


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またまた、出会った中井先生の装幀本2015/04/22 11:44

中井幸一/装幀

装幀・中井幸一で購入した本だが、この本自体が実に面白い(斜め読み)。

私が生まれる遠い以前から、文壇ジャーナリストとして活躍された方の著作であった。荷風、谷崎との付き合いに始まり、戦後は太宰、三島が新人として扱われる文壇裏話が歯切れのいい口調で語られている。

こんな本に出会えたのも中井先生のお陰で、感謝。今年のモダンアート展にも出品されていて、年齢を越えたご活躍にただただ驚くのみである。


† 文壇えんま帖


 佐藤 観太郎/著  

 中井幸一/装幀

 学風書院●

 昭和27年10月21日初版発行●B6判 230頁 180円  


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ポケミス装幀の傑作!浜田稔の「殴られたブロンド」2014/01/23 11:13

浜田 稔/装幀

もう随分たったがポケミスの装幀が変わった。そのほとんどの装幀を描き続けてきた勝呂 忠氏の死去に伴い仕方ないが、このリニューアル、なかなか馴染めないものがある。

ポケミスの表紙は当初はこの浜田氏も含めて何人かの画家さんが描いていた。勝呂氏も最初から抽象画であったわけではない。具象画も時々古本屋で見かけることができる。

新刊書店でポケミスの棚を見たら、1700番台ぐらいはまだ、勝呂忠だった。それにしても凄い発行点数である。

そのすべての装幀画を見たわけではないので、断定はしないが、この「殴られた眼の隈のある顔」を大写しにした浜田稔の手際は見事なもので、ベスト・テンには入る作品だろう。


† 殴られたブロンド


 E・S・ガードナー/著 砧 一郎/訳

 浜田 稔/装幀

 早川書房●ポケミス(180)

 ●昭和33年4月15日4版 発行●234頁 160円  


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