装幀アットランダム(8)花田清輝の「錯乱の論理」 ― 2012/02/12 07:22
さすがは書き文字の高橋錦吉である。
表紙の題号は型押しで印刷してある。
どう見ても活版印刷で、写植などない時代であるから、文字が長体掛かっているのは、活字をわざわざ鋳造したのだろうか。
この本を買うまで、レタリングの学習本でお世話になった高橋先生がこんな装幀をしているとは寡聞にして知らなかった。
キリコの絵の採用といい、戦後芸術運動の水先案内となったこの名著に相応しいブックデザインである。
† 錯乱の論理
花田清輝/著
装幀/高橋錦吉
真善美社●
●昭和22年9月25日発行●A5判 カバー 343頁 140円
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