装幀に屈託あり(26)東郷青児の「世界女流作家全集」2012/02/03 07:16

装幀/東郷青児

お菓子屋さんの包装紙はもう見るのも嫌だが、ここには昔むかしの青児調の美女が描かれている。それだけで楽しい。

箱絵はなぜかオリエンタルなムードというか、アジア的な風景なのか? ちょっと不思議マーク…。

ベニスのゴンドラとも受け取れないこともないが、この箱絵だけだったら、東郷青児の作品としては紹介しなかったと思う。


† 母と子 世界女流作家全集 第二巻 仏蘭西編 1


 リュシ・ドウラリュ=マルドリウス他/著 新庄嘉章/訳

 装幀/東郷青児

 モダン日本社●

 ●昭和16年1月19日発行●四六判 上製箱 386頁 2円