シムノンっぽく、あるいはメグレっぽく(1)日曜日 ― 2011/08/19 07:44

シムノンの本格小説の96番目の作品だそうです。彼の非メグレ物は救いのない世界を描くことが多いと感じて、あまり私の好みではありませんが、これは面白かった。
妻殺しは図る旦那の勝利感から死への落差はまさにジェットコースター並で、淀川長治調に「恐いですねぇ」といいたい奥さんが、実にいい?(殺されたくはないけれどね)。
耕作先生の翻訳選集に収録されなかったのが、とても不思議な秀作です。
†日曜日 シムノン選集(7)
ジョルジュ・シムノン/著 生田耕作/訳
集英社 昭和45年3月25日 初版発行
四六版(127×188ミリ) 204頁 520円
カバー装幀/宇野亜喜良
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