また恩地先生の装幀本を発見 ! 『戦争と資源』2018/08/05 10:38

恩地 孝四郎/装幀

敗戦から七〇年以上、今となっては遠い昔の記憶となった叢書シリーズである。こんな本もあったのだ。そして装幀者は恩地先生だったので、ちょっとビックリ。

何だか怪しい空気が漂う時、何かただならぬサイン?。と思えなくもない。


† 戦争と資源 (国防科学叢書 8)


 延兼 数之助/著   

 恩地 孝四郎/装幀

 ダイヤモンド社●

 昭和18年8月25日初版発行●B6判 320頁 2円52銭  


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岡本かの子!『生々流転』は夫と息子の装幀本2018/08/02 11:15

装幀/岡本太郎

岡本太郎が、父と一緒に、母、かの子のためにした仕事。箱と、本体、扉などに太郎の具象画がある。

扉絵は有名な「痛ましき手」であるが。見返しや本体は不可思議な人物が描かれていて、サインがなければ、この絵が太郎の作とは誰も分からないだろう。

† 生々流轉


 岡本 かの子/著   

 岡本 一平/題字  岡本太郎/箱&表紙&見返し&扉絵(痛ましき手)

 改造社●

 昭和15年2月11日発行初版/同年6月1日十八版発行●B6判 539頁/貳円四拾銭  


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恩地本に遭遇 ! 敗戦から五年で、こんな綺麗な本が出版出来たとは!2018/07/21 12:42

恩地孝四郎/装幀

こんな本があったとは、古書市で、この本を手に取るまで知らなかった。息子さんの本には未掲載 ! しかし、例の装丁家で探す本には、ちゃんとこのシリーズ本は載っていました。やっぱり、あの本は凄いものです。一番きれいな本を選んで購入、スキャンしました。


† 耳なし芳一(日本童話小説文庫・11/小泉八雲代表作集)


 小泉八雲/著●山宮 允/訳   

 恩地孝四郎/装幀  さしえ/福沢一朗

 小峰書店●

 昭和25年6月20日発行●B6判 本文/249頁 解説/34頁  220円  


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フジタ装幀の『蚤の市』の背も一緒にスキャンして・・・2018/07/14 14:55

背も一緒にスキャン

先だって東京の目黒区立美術館であった「藤田嗣治 本のしごと」展は、初めて見るものが多く、楽しい展覧会だった。図録を買って帰ったが、掲載用に複写する時、背が焼けていたためかカットしたものが、あった。表紙から背にへと、裏表紙に続いているものなので、焼けていても、一続きにして見えたほうがいいと思って、私の所持本で、続いているように何とかスキャンしてみた。


† 蚤の市(普及版)


 石黒敬七/著   

 藤田嗣治/装幀

 岡倉書房●

 昭和11年6月20日発行●B6判 336頁  壱円


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縄跳びの少女は誰の作?向井潤吉装幀となっている『シェクスピア物語』と並べる2018/07/05 08:15

どうしても同じ版下?

「藤田嗣治 本のしごと」で藤田装幀をされている同一シリーズの『レスター先生の学校』を『シェイクスピア物語』と並べてスキャンした。 裏表紙にある「f」のサインがフジタと思わせないでもないが、どうしても同じ版下を使ったとしか思えない『シェイクスピア物語』には、はっきり装幀&挿絵・向井潤吉とあるのだろう。この不思議?、どうしてこんなことか、今まで見過ごされ来たのか。謎は謎を呼ぶ!


† レスター先生の学校


 メアリ・ラム&チャールス・ラム/共著 西川正身/訳  

 有岡 一郎/画

 国立書院●

 昭和22年10月5日発行●B6判 178頁  60円


† シェイクスピア物語


 平田禿木/著  

 向井潤吉/装幀&挿画

 刀江書院●

 昭和34年1月1日発行●B6判 184頁 180円  


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