アップダイクの『プアハウス・フェア』、池田満寿夫のカバーだった。 ― 2016/01/07 10:02
何とも不安定な書名の入れ方だろうと、最初この文庫を手に取った時は思った。
だがこれはカバーには、通常書名の上に来る「新潮文庫」という文字が抜けていたからだった。そう考えてみると、これはこれでいいのかも知れない。
池田満寿夫の世界展の図録ひっくり返したが、七〇年前後の作風を窺わせるものは、このカバーには何もない。珍しいと思ってスキャンした。
† プアハウス・フェア
アップダイク/著 須山静夫/訳
池田 満寿夫/カバー
新潮文庫●
昭和46年9月30日発行●文庫判 264頁 160円
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書名が埋没、表紙装幀の悪例か ? 『青年』 ― 2016/01/19 07:49
この装幀、絵として見ると、味があっていいのに、肝心の書名が絵柄に埋没してしまっていて、すぐには判読不可能。木村荘八先生としてはどうしたことか。困った装幀である。まあ、カバーは初めて見るので、スキャンした。
ピエ・ブックスの大著「大正 昭和のブック・デザイン」では本体しか紹介されていなかった。まあ、箱かカバーあるだろうと思っていたが、少なくともカバーはあることはこれで分かって、良かった。
† 青年
林 房雄/著
木村 荘八/装幀
創元社●
昭和17年9月5日再版発行●四六判 カバー 427頁 2円30銭
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「ソロモン海上決戦」! こんな恩地本もあった! 竹橋の回顧展にも期待! ― 2016/01/31 15:56
島嶼と、水底と、潜水艦のイメージか、あんまり私はこの装幀は好きではないが、なぜかこの本、息子さんの編集した『装本の業』には掲載されていないので取り上げた。
回顧展の広告にはブックデザインとも書かれているから、装幀本も展示されているのだろう。 どんな本が並んでいるのだろうか?
会期は二月末までだから、充分行けるし、是非行ってみたい。
† ソロモン海上決戦
平出英夫/著
恩地孝四郎/装幀
興亜日本社●
昭和18年2月20日発行●B6判 202頁 80銭
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