こんな装幀家がいた(一)内間安(王星)あんせい ― 2012/09/09 10:11
ジェームズ・ケインの名作、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は翻訳者の多い本である。
私の知り得た範囲ではあるし、ミステリ分野に限るが、シムノンの「男の首」の次ぐらいではないか。
この「飯島正」を筆頭に、出版順にいうと、蕗沢忠枝、田中西二郎、田中小実昌、中田耕治の五人、錚々たる顔ぶれである。
因みに「男の首」は八人の訳者がいる。戦前の永戸俊雄に始まり、宮崎嶺雄、堀口大學、三好 格、宗 左近、石川 湧、木村庄三郎、矢野浩三郎の諸氏が続く。まあ、日本で一番売れたシムノンの本であろう。
† 郵便配達はいつもベルを二度鳴らす
ジェームズ・ケイン/著 飯島 正/訳
装幀/内間安(王星)あんせい
↑王偏に旁が星の字がない
荒地出版社●
●1953年5月20日初版発行●B6判(128×182ミリ) 171頁 200円
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http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html
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