装幀アットランダム(5)駒井哲郎に惚れ惚れ! 「母を拭く夜」 ― 2012/01/27 08:17
前回に続けて、畑山博の作品集である。これは彼の四冊目の著作集で、それまでの本の装幀画はすべて、司修であったが、この本は大御所、駒井哲郎である。
昔は装幀で、書籍を購入していなかったから、この本は新刊では買っていない。
昨年のこと、『駒井哲郎のブックワーク』の限定本を見る機会を得て、畑山博の装幀画を描いていることを知った。
先生の全業績を通覧できる本を眺めて、この仕事はベスト・テンには入れてもいいのではないかと、僭越ながら思った。
うれしいことに、そのあと偶然均一本の棚で発見、購入することが出来た。
† 母を拭く夜
畑山 博/著
装幀/駒井哲郎
講談社●
●昭和47年12月8日発行●四六判 カバー 245頁 580円
装幀アットランダム(6)石川達三のカバー絵の本 ― 2012/01/30 08:05
昔々『四十八歳の抵抗』で一世を風靡した、流行作家・石川達三がスケッチ画を描いていた。知らなかった。この本を買うまでは。
なかな達者なもので、脱帽。パリでの生活を共に過ごした友人、桶谷先生の本のため一肌脱いだらしい。厚き友情に感心。
桶谷繁雄といっても、彼もとうに昔の人だから、エッ! 誰?、って、聞き返されるのがオチだか、メグレ物の研究書を邦訳して下さったシムノンファンには有り難い先生である。
覚えておきなさい!
† 新しいパリ 新しいフランス
桶谷繁雄/著
カバー絵/石川達三
文藝春秋新社●
●昭和27年10月20日発行●B6判 カバー 281頁 250円
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http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html
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