装幀に屈託あり(24)藤田嗣治の装幀の流用? 「シェイクスピア物語」2012/01/23 08:27

向井潤吉/装幀・挿画

このカバーは前回掲載した「レスター先生の学校」と同じ版下を使っている。違いは、葉の色を変え、カバー全体を色ベタにして、なわとびの女の子のシルエットを白抜きにしているだけ。

本書には装幀・挿画として、向井潤吉の名前があり、藤田嗣治の名はどこにもない。

前掲の国立書院と刀江書院の関係が分からないし、どうして十年以上経って、版下が他社に流用されたのか。疑問、疑問である。


† シェイクスピア物語


 平田禿木/著

 向井潤吉/装幀・挿画

 刀江書院●刀江児童選書

 昭和34年1月1日発行

 ●B6判・上製カバー付 184頁 180円


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