装幀に屈託あり(30)若き日の吉田謙吉の仕事2013/02/28 09:42

吉田謙吉/装幀

この本を買ったのはかの吉田先生の装幀本だったからである。八十年以上も前の戯曲集で、内容は興味津々、時間があったら読みたいがまだ読んでない。

背と裏表紙まで一続きの絵になっている構成で、この頃の画風はとぼけた元祖ヘタウマ派のおもむきがあって面白い。

以前、吉田謙吉の最高のクラスの仕事であると紹介した火野葦平の『小説欧羅巴』に比肩し得る仕事と思う。


† 飛ぶ唄


 金子洋文/著 吉田謙吉/装幀

 平凡社●昭和4年12月10日発行

 ●四六判・箱はあるはずだが、欠 412頁 1円30銭

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