眺めて良し! やっぱり、比左良先生はいい。(読んで良し?)2016/10/04 10:31

田中比左良/装幀・挿絵

 また、田中比左良の装幀本を見つけた。やはり、昭和二〇年代の東方社のものだが、なんとなく心和む絵である。端末で本を読む時代になって、誰も本の装幀やカバー絵などに関心がないのだろう。こうした本が古書展などで安価で並んでいることが多くなった。うれしさ半分、悲しさ半分。複雑である。


† 恋愛山脈


 鹿島 孝二/著 

 田中比左良/装幀

 東方社●

 昭和28年8月20日発行●B6判 316頁 220円  


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モダンなセンスが光る比左良先生2015/11/29 11:59

田中 比左良/装幀

またまた田中 比左良の本に出会えた。この東方社の貸本屋向けの娯楽本は今ではどこの公共図書館で見ることはない。ネットでも棚晒しで、ほとんど書影がないので、その装幀の良否が判断出来ないので、購入は控えている。

それに比べて、古書展は現物を見て、その善し悪し、好き好きを判断出来るので、有り難い。時間が許す限り、即売展に足を運んでしまう。一種の病気であるが、こんな洒落た本に出会えるのだから堪らない。治療はもうちょっと先?


† 緑の旅行鞄


 鹿島孝二/著  

 田中 比左良/装幀

 東方社●

 昭和28年9月20日初版発行●四六判 322頁 230円  


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また、比左良先生の装幀本!2015/09/28 20:02

田中比左良/装幀・挿絵

何しろ、終戦間もない頃の本だから、本の作りは粗末極まりないのがちょっと残念である。しかし比左良が本文の挿絵まで書いているから内容的には豪勢?

小説は戦前に出た小説の再出版で、流行作家には失礼かと思うが、読もうと思って買ったものではない。扉絵や挿絵とともその装幀は充分楽しんだ。


† 全権先生


 佐々木 邦/著  

 田中比左良/装幀・挿絵

 光文社●

 昭和22年6月5日初版発行●B6判 194頁 35円  


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『おてんば娘日記』、田中比左良の装幀本、発見だ!2015/08/26 09:30

装幀/田中比佐良

今では、すっかり忘れられた画家さんだが、比左良は戦前から 赫赫たる業績で出版界に君臨した大家である。

しかし、残念なことにそのお仕事を追慕出来る画集は私の知る限り、豪華ではあるが一冊のみで、寂しい。装幀もなさったはずだろうが、掲載はされていない。

今年、某デパートの恒例古本市に行くと、たまたまこの本に出会った。開催初日でなかったから、落ち穂拾いのつもりだったから、喜んで買った。

奥付の後ろの出版案内のには、この手の小説が七十五冊掲載されたいた。昭和三十年代、貸本屋全盛の頃、マンガ本と一緒に東方社の本が書棚にたくさん並んでいるのを思い出した。


† おてんば娘日記


 佐々木 邦/著   

 田中比左良/装幀

 東方社●

 昭和30年1月20日発行●四六判 323頁 260円(地方定価265円)  


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