装幀アットランダム(20)河野鷹思の「大學の門」に出会う ― 2012/11/08 08:31
田村泰次郎は何とかの「門」というタイトルが好きだったらしい。寡聞にして、この本を見つけるまでこの作品のことなど知らなかった。
戦後すぐの仙花紙本であるが、この表紙に惹かれて手に取ると、装幀者が河野鷹思だった。
後で調べると初版は別の装幀だったらしい。版元はどんな事情で再版から装幀を替えてのか分からないが、デザイン界の大御所となる河野先生の仕事の一端に触れられて、こんなうれしいことはない。
† 大學の門
田村泰次郎/著
装幀/河野 鷹思
イヴニングスター社●
●1923年5月2日二版発行●B6判 277頁 80円
最近のコメント