これは贅沢、青山二郎の編纂、装釘の 『道徳と教養』 !2017/04/17 19:43

青山 二郎/編纂&装釘

箱は青山二郎の本、見て直ぐ分かった。難を言えば、収載する文章が多過ぎたのか、ちょっと、本文の文字が小さいので、読んでいくのがしんどい。しかし、青山二郎が友人のため、作品選択がら、構成、組版まで、手掛けたと後記にあった。宜なるかな、その版面は美しく、良い友を持った著者を羨ましく思った。


† 道徳と教養


 河上徹太郎/著   

 青山 二郎/編纂&装釘

 實業之日本社●

 昭和15年7月21日発行 同年11月22日十九版●四六判 箱入り 419頁 定価2円30銭  


↓源義&春樹さんの角川文庫・翻訳文学はこちらへ/

http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html


シムノンのメグレ本の装幀についてはこちらへ/

http://www.asahi-net.or.jp/~px5t-isi/


『碑』。こんな青山二郎の装幀もあったのだ!2015/02/13 18:35

青山二郎/装幀

前に一度、好きでもない青山二郎の本を云々したことがあるが、この本の単純、明快さには参った。表紙は金押しで一文字。背を見なければ”いしぶみ”とは読めまい。

青山二郎の仕事を紹介する本はいろいろ出ているのに、この装幀本が登場して来なかったのは実に不可思議千万。で、取り敢えずスキャン! 

某店の均一本だから箱がなかったのは仕方がない。如何なる装幀なんでしょうかね。もしかして箱はがっかりということもあり得るが、次の出会いを期待しよう。


† 碑(いしぶみ)


 中山義秀/著    

 青山二郎/装幀

 創元社●

 昭和14年7月29日発行●四六判 421頁 1円80銭  


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●パリの本(14)中村光夫の「戦争まで」2012/12/13 07:21

青山二郎/装幀

 文芸評論で一時代を築いた中村光夫の本である。若き日のパリ滞在記といったところか。先生筋の小林秀雄あての手紙という形式で書き始められている。

 装幀はかの青山二郎。あっさりとした表現で、腕達者な作品というべきか。品のいい仕上がりになっている。

 乱作気味のこの装幀家、あんまり好きではないが(はっきり言えば嫌いかな)、これなど我慢のうちというべきか、パリの本だから掲載した。


† 戦争まで


   中村光夫/著●青山二郎/装幀

   実業之日本社●昭和17年7月23日 発行

   B6判・箱●465頁●2円80銭