●パリの本(14)中村光夫の「戦争まで」2012/12/13 07:21

青山二郎/装幀

 文芸評論で一時代を築いた中村光夫の本である。若き日のパリ滞在記といったところか。先生筋の小林秀雄あての手紙という形式で書き始められている。

 装幀はかの青山二郎。あっさりとした表現で、腕達者な作品というべきか。品のいい仕上がりになっている。

 乱作気味のこの装幀家、あんまり好きではないが(はっきり言えば嫌いかな)、これなど我慢のうちというべきか、パリの本だから掲載した。


† 戦争まで


   中村光夫/著●青山二郎/装幀

   実業之日本社●昭和17年7月23日 発行

   B6判・箱●465頁●2円80銭

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