装幀に屈託あり(9)東郷青児の仕事 「水の子」補遺2011/10/27 06:57

東郷青児・挿絵

東郷青児は女性を描いて、確乎たる地位を築いた画家と思うが、このような子供の絵も捨てがたい。

彼が挿絵や表紙を描いた本は数冊所持しているが、いずれも終戦直後の相当粗末な本で、その上、得意とする女ばかりが描かれたいた。

この本は違っていた。本もまあまあの状態で、その上、ちょっとあまり見かけない画風で、最初、東郷青児のものとは思えなかった。


† 水の子


 キングスレイ/著 阿部知二/訳 東郷青児/装幀・挿画

 国立書院●昭和22年12月25日発行

 ●B6判・286頁 120円


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