●パリの本(8)移動祝祭日—回想のパリ—2011/07/27 19:23

初訳:移動祝祭日

 ヘミングウェイの遺作。若き日のパリにおける終業時代の回想録です。

 米英同時出版されるや、当時ベストセラーになったらしい。邦訳は岩波の同時代ライブラリーに収録されるまでは、三笠の全集か、この本でしか読めなかった。

 その昔、日本女子大近くの古本屋でこれを見つけて以来、私のパリ熱に火がついたような気がします。

 しかし、本書の「もし、きみが、幸運にも、青年時代にパリに住んだとすれば〜」云々で始まる名台詞は、何度聞いても、読んでも痺れます。

(馬鹿丸出し)


†移動祝祭日


  ★アーネスト・ヘミングウェイ/著★福田陸太郎/訳★

  三笠書房 1964年9月30日 初版発行

  四六判(127×188ミリ) 318頁(巻頭にモノクロ写真9葉あり)

  480円 ビニールカバー 箱帯