高校美術部の先輩の装画本『鳥のように獣のように』 ― 2017/12/16 19:17
先週の土曜、川越の市立美術館へ先輩の銅版画展を見に行って来た。帰ってから、確か中林さんの装画の本もあったなあと思って、あちこち捜すと、中上健次の本が出てきた。 この文庫が出版された頃の制作なのだろうか。表題の飾り文字も作品に合わせたように作られていて、味のあるカバーになっていた。
† 鳥のように獣のように
中上 健次/著
中林 忠良/カバー装画
角川文庫●
昭和53年12月20日発行●文庫判 308頁 300円
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岡本かの子の自装本『世界に摘む花』 ― 2017/12/22 18:25
岡本かの子の旦那は一平さんだが、かの子女史もこんなに絵がうまいとはこの自装本を見るまで知らなかった。息子・太郎の記念館のホームページには箱しか載っていなかったので、扉と箱を一緒にスキャンしてみた。 その扉の絵はエッフェル塔の足が描かれていて、息子・太郎さんの描く「パリ祭」再版と、いい勝負!。
† 世界に摘む花
岡本 かの子/著
岡本かの子/装幀&装画
実業之日本社●
昭和11年3月1日発行●四六判 384頁 1円50銭
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掉尾を飾るのは、またまた恩地本。佐和九郎著『撮影の技術』 ― 2017/12/25 17:07
本年最後は、恩地装幀本。背と表紙を一緒にスキャンした。講座のシリーズ本だが、何巻セットのシリーズ本なのか、全体の構成は掲載されていないので分からない。手慣れた恩地調の装幀となっている。
内容的には昔の東京風景が作例写真として出て来て面白いので、得難い一冊。特に参考になるのは風景など被写体をどう捉えるかと言った著者の写真論がたくさんの作例で述べられていることで、参考になる。
† 撮影の技術(佐和写真技術講座 4)
佐和 九郎/著
恩地 孝四郎/装幀
アルス●
昭和30年6月30日発行●A5判 314頁 480円
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