どう見ても恩地装幀本、『ジョン ワナメーカ 人と及びその事業』2015/01/02 12:08

いかにも恩地装本らしい

改造社は装幀者名無記載本が多い。私の貧しい体験のみの印象だが。しかしこの本は昭和四年から五年にかけての、恩地先生の装本に似たような印象を持つのは私ばかりではないと思うので、あえてスキャンしてみた。

画面構成、幾何学模様、色調、同時代に恩地先生も模倣をする人間はいないだろうから。たぶん。まあ、誰が装本していたとしても、紹介するだけの価値はあろうと考えているが…。


† ジョン ワナメーカ 人と及びその事業


 有川 治助/著

 装幀/無記名

 改造社●

 ●昭和4年10月23日発行●四六判 405頁 1円50銭


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続けて恩地先生の装幀本、『その夜 第二部』2015/01/04 10:17

恩地 孝四郎/装幀

長与善郎の「その夜」は第三部まである。第一部は二十三年装幀展の受賞作で、息子さんの本に掲載されているが、そこに箱は掲載されていなかったので、スキャンして本体と合わせて並べてみた。

第二部も当然ながらコンセプトは踏襲され、違うところは色使いである。ご覧のように茶系統である。第三部は著者自身の希望で紫系統で配色されたらしいが、私はまだ見たことがない。


† その夜 第二部


 長与 善郎/著

 恩地 孝四郎/装幀

 朝日新聞社●

 ●昭和25年5月5日発行●A5判・箱 288頁 250円


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なぜか河出メグレシリーズにチグハグ本?2015/01/17 09:25

水野良太郎/装幀

メグレファンに大歓迎された河出の「メグレ警視シリーズ」が完結してから数年後、その新装版が順次出版された。

初版のビニールカバーには難点があった。どうしても経年で縮んでしまい薄い表紙が撓んでくるのだ。その解消ばかりではないだろうか、新装版はビニールカバーはなくなって、本体表紙と同じイラストが印刷されたカバーで装本されるようになった。

数年前何気なしに、古本屋でその新装版の一冊を手に取ったら、表紙はどうも見かけないイラストだった。カバーを剥がしてみると、表紙は全然別の絵だった。その絵は初版と同様の馬車が描かれたもの。なぜ、別のイラストで新装版カバーを作らなければいけなかったのだろう。不可思議だ。

調べてみると、全五十巻のうち、三冊だけこのようなものがあった。そのうちの一冊、『メグレの初捜査』の新しいイラストはモンマルトルのモン・スニ通りの『ミミ・パンソンの家』のところが描かれていた。この辺りはユトリロが何度も描いていて、パリ旅行の団体客なら一度は案内される観光スポットである。メグレ好きでなくても楽しいし、歩いてみて損はしないと思う。


† 新装版『メグレの初捜査』


 ジョルジュ・シムノン/著 萩野弘巳/訳

 水野良太郎/装幀

 河出書房新社●

 ●昭和58年8月25日発行●新書判 (113×175ミリ)カバー 269頁 680円


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巨匠・原弘に続いて、亀倉先生のシンクレア装幀本を発見!2015/01/24 06:58

亀倉雄策/装幀

ゴミ本を棄てようと、段ボールをひっくり返していたら、上下本の下巻が出てきた。作者はアプトン・シンクレア、戦後は流行ったんだなあと思いながら、装幀者名を捜すと、何と亀倉雄策だった。

裏表紙の鉛筆マークから、昔々、店頭で百円の均一本やただ本を並べている某老舗古書店で買ったものと判明した。

先生にしてはあんまりいい出来ではないが、ちゃんとどこかに一度記録として残しておいたほうがいいと思うので、あえてスキャンしてみた。


† 勝利の世界(下)


 アプトン・シンクレア/著  並河 亮/訳  

 亀倉雄策/装幀

 国際出版株式会社●

 昭和23年10月8日初版発行●四六判 290頁 160円  


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装幀は恩地孝四郎、高田保の「ブラリひょうたん」に出あう2015/01/27 17:56

恩地孝四郎/装幀と思われる

私の世代がもう辛うじて高田保の名前を覚えているぐらいだろう。昔むかしの人気随筆家だが、その著書を初めて手に取る機会を得た。

某古書展でのこと。かってマスコミを賑わかせた人気シリーズ「ブラリひょうたん」が目にとまった。もちろん初版ではないが、元セロハンがついていて状態はきれい。

息子さんの本にはカラーでは第三集の本体しか載っていなかったので、この本物の葉っぱを刷った地模様だというカバーをスキャンしてみた。


† ブラリひょうたん


 高田 保/著  

 恩地孝四郎/装幀

 創元社●

 昭和25年12月10日六版発行●B6判 232頁 180円


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