田中一光の装丁(2)デュラスの初期作品『夏の夜の十時半』 ― 2013/04/07 07:48
奈良原一高とのコラボレーションといったらいいのか、今見ると贅沢な組み合わせである。そんな時代もあったのだ。みゆきの名曲『時代』が耳元で響く!
何しろディラスも、まだ新人だったからデュラを表記されていて、びっくりする。一頃の勢いはなくなっても、彼女はフランス文学を代表する作家であるから、これも昔日の感を否めない。
このカバーの本も、今となっては珍しいが、このところの古書価格の凋落で、均一本で転がっていても、もはや誰も手に取って見ることもないだろう。
† 夏の夜の十時半
デュラス/著 田中 倫郎/訳
装幀/田中一光 写真/奈良原 一高
河出書房新社●
●昭和36年8月25日発行●B6判 211頁 320円
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