串田孫一は一口で言うと、随筆家なのだろうか。失礼ながら、先生のご著書は読んだ覚えはないが、その装幀はしばしば拝見して、感心させられている。
これも小品ながら、ほのぼのとして雰囲気の中にも品格があって、こうした学術的入門書にふさわしい出来映えだと思う。
昔の河出文庫。もう古いもので、どこでもあまり見かけなくなったので、埋もれるには惜しい作品なので、取り上げてみた。
† 歴史学入門 河出文庫特装版
増田四郎/著 串田孫一/カバー装幀
河出書房 昭和30年2月25日 初版 ●同年8月1日六版発行
A6判(105×148ミリ) 243頁 80円
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