シムノンっぽく、あるいはメグレっぽく(3)セトル・ジャンのお店 ― 2011/09/19 10:06

その昔、パリはレアル・旧中央市場にB.O.F.(ボン・ウブリエ・フランス)という一杯飲み屋があったという。周囲の再開発後も親爺セトル・ジャンは愛妻と二人で店を切り盛りしていた。
わが愛するシムノンも通っていた店だという。勿論私はこの店を知らない。しかし、池波正太郎先生のフランス話には再三でてくるので、私もいつのまにか馴染みのお店と錯覚するようになってしまった。
池波先生の著書に、シムノンがこの親爺のお店を彼の新作のカバー写真に使っていて、親爺セトル・ジャンから、いかにも自慢気にそれを見せられたとあった。
私も見たいし、欲しかった本である。それがこの本である。
†MAIGRET et le marchand de vin (メグレとワイン商)
ジョルジュ・シムノン/著 1969年作品
1971年第2四半期(4月〜6月) 初版発行
PRESSES DE LA CITE版(106×178ミリ) 186頁 1981年印刷&刊行
◎メグレ本の日本語書誌についてはこちらへ
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