田村孝之介の絵に注目、藤澤桓夫の『淡雪日記』 ― 2016/09/03 11:08
この本、カバーと本体が同じ絵だったので、褪色していない本体をスキャンした。七〇年以上も経っているのに、まるで昨日印刷したような色鮮やか。組版もゆったりとしていて、読み易い。短編集で、作品ごとの表題ページの裏に女性を描いた挿絵が入ったいて、これも楽しめた。
藤澤桓夫の小説を初めて読んだ。掌編といった連作集で、男女の愛の機微を描いた上品な作品集だった。装幀に惹かれて、いい小説が読めた。
† 淡雪日記
藤澤桓夫/著
田村孝之介/装幀&挿絵
輝文館●
昭和15年9月20日三版発行●四六判 カバー 330頁 1円50銭
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