真鍋博の装幀本、水上 勉『海の牙』 ― 2014/06/07 00:03
発行は昭和三十五年。私の中学生の時の本だ。安保で日本が揺れ動いた時代、この本に扱われた公害問題も起こる。思えば遠い昔である。作者の水上勉も流行作家になる前だった。
装幀は真鍋博、カバーばかりでなく、本体も、扉も赤一色。そこに海と断崖群れ集う海鳥が墨で描かれている。まだ後年の真鍋調の絵ではないが、迫力のある画面を作っている。
† 海の牙
水上 勉/著
真鍋 博/装幀
河出書房新社●
●昭和35年4月15日発行●B6判・カバー 250頁 280円
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