荻須高徳の装幀本(2)マルセル・パニョル『マリウス』2013/10/20 08:26

荻須高徳/装幀

雄鶏社のパニョルが手に入った。マルセーユ三部作の第一作である。ホルスト・ブッフホルツとレスリー・キャロンの主演で映画化された。その昔、私は新宿の今はなき京王名画座で観た。あの海の青さが強烈に印象を残した恋物語だった。

その原作の戦後版の表紙をOGUISSがやっていたとは知らなかった。戦前のフジタの装幀のほうがマルセーユぽい路地裏が描かれていて、またいいのだが、この版も港全景を描いていて、捨てがたい。


† マリウス


 マルセル・パニョル/著 永戸俊雄/訳

 荻須高徳/装幀

 雄鶏社●

 ●昭和23年4月5日発行●B6判 275頁 100円


↓源義&春樹さんの角川文庫・翻訳文学はこちらへ//

http://www.k5.dion.ne.jp/~miauler3/kado/kado00.html


シムノンのメグレ本の書誌についてはこちらへ/

http://www.asahi-net.or.jp/~px5t-isi/