モダンアートの人 中井幸一の装幀『現代芸術はどうなるか』 ― 2013/09/23 15:33
中井幸一といえば、かって電通でのその辣腕ぶりが有名だが、戦後の美術界での活躍も忘れてはならない。ご高齢の今も毎年のモダンアート展には出品を重ねておられる。
この装幀も電通時代の手遊びだろうが、空間構成。脂ののったところ、出来映えは憚りながら文句のいいようがない。
先生にどのくらいの装幀作品があるのか資料がなく心許ないが、これはそうしたものの第一級の一つには間違いない。この本に出会えたことがうれしい。
† 現代芸術はどうなるか
佐々木基一/著
装幀/中井 幸一
講談社●ミリオン・ブックス
●昭和34年1月27日発行●112×172ミリ 243頁 180円
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