古澤岩美が装幀・挿画、ホフマン『夜の伽藍』2013/06/29 16:17

古澤岩美/装幀&挿画

古澤岩美の昔の図録を買った。1971年に日動画廊でやった彼の代表作展の時のものだが、それまでの集大成とおもむきがあり、彼の溌剌とした生気の漲った絵に圧倒された。

その時一緒に購入したのが、ホフマンのこれ。戦後すぐの粗末な本だが、これまで、あんまり岩美先生の装幀に出会うことがなかったので、この妖気ただよう画面に居すくまれ、ついつい悪いくせで買ってしまった。

図録の年譜によると1948年の戦後第一回のモダンアート展に岩美先生も作品を出していた。「憑曲」という作品で、あくまで印刷上のことだが、晩年のステレオタイプ化した裸婦像よりずっといい物だった。


† 夜の伽藍


 ホフマン/著 石川道雄/訳

 古澤岩美/装幀&挿画

 鎌倉書房●

 ●昭和23年9月20日発行●B6判 236頁 130円


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