装幀に屈託あり(31)これが岡本太郎の仕事?林房雄『香妃の妹』2013/04/04 07:59

岡本太郎/装幀

終戦翌年の年の暮れ発行の仙花紙本だった。混み合う即売会で、理不尽な書痴たちに揉みくちゃにされながら、手にとった。

歳月の割には保存良好。蝶々の絵は誰?と頁を開くと、岡本太郎とあった。

先生らしくない装幀である。が、太郎となっているのだからと買うには買ったが、スキャンしても、らしくないものはらしくないので、直らなかった(アタリマエ)。

何か蝶々に屈託があったのだろうか? 太郎先生の美術館は装幀に対して冷たいから、困った末のこんな酔狂もいいだろう。


† 香妃の妹


 林 房雄/著 岡本太郎/装幀

 後藤書店●昭和21年12月15日発行

 ●B6判 266頁 20円


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://buraburaaruki.asablo.jp/blog/2013/04/04/6767851/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。