シリーズ本の装幀(1)小出楢重『経済風土記・四国の巻』 ― 2013/01/22 08:32
たかが装幀ということなかれ。この本を箱から取り出して、わが目を釘付けにされた。昨日印刷されたように色鮮やか、とぼけた味わいのある絵柄、誰の手になるものであろう?
裏表紙に「重」サインが目についた、次に表を見ると「楢」。奥付の昭和5年からすると、若くして死んでしまった楢重最晩年の仕事である。
四国だからカメなんて、ちょっと短絡的な気もするが、剛胆な筆捌が見事で、そんなことを忘れさせてくれる。脱帽して購入した。
† 経済風土記・四国の巻
大阪毎日新聞・経済部/編 装幀/小出楢重
刀江書院●経済風土記
●昭和5年3月15日 初版/3月18日 再版●四六判(125×186ミリ)箱 532頁 貳円
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