明治の装幀を瞥見する(1)久保田米斎の紅葉「鐘楼守」 ― 2012/06/20 16:46
辛うじて持っている明治の本の一冊。何しろ古い本だから、状態はあまり芳しいものではないが、歌舞伎のパンフレットを思わせる装幀である。
有り難いことに裏表紙の絵に「べヰサイ」の落款があったので、装幀者を特定できた。
久保田米斎。不勉強でこの人の来歴、業績などは知らないし、他の装幀本も手にとったことがない。
きっと、これからもこの本が紹介されこともないだろうから、まあ、スキャンした次第である。
† 鐘楼守(上下)
ヴィクトル・ユゴオ/著 尾崎徳太郎/訳
装幀/久保田米斎
早稲田大学出版部●
●明治36年12月18日発行●B6判(148×220ミリ)
(上巻)367頁 90銭 (下巻)517頁 1円
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