●装幀に屈託あり(8)東郷青児の「ロマンス・シート」2011/10/26 09:07

東郷青児・表紙画

 これは翻訳ではなくて、著者自身の体験をちりばめたたエッセー。パリ時代の思い出を中心とした随想と思って買ったが、いささか違っていた。

 購入したのはかなり昔で、長らく放りだしたままであった。今回斜め読みしたら、様々なエピソードの中には、著者のラブアフェアも登場するので、なかなか面白い。

 しかし、ご自身の本だから表紙画は当然として、扉画を他人に任せているのはどういうことか、吉村勲とはいかなる人物か、寡聞にして分からなかった。調べると、マネキンの大家で二科会の重鎮でした。これで、疑問は氷解しました。お友達でした。


† ロマンス・シート


   東郷 青兒(とうごう せいじ) 著

   出版東京 コバルト選書 昭和27年8月15日 発行

   四六判(130×188ミリ) 233頁 190円(都内180円)

   仏装・表紙画/東郷青児 扉画/吉村 勲

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