装幀に屈託あり(1) 俳句誌『春泥』2011/09/17 09:41

小村雪岱・表紙『春泥』

装幀家、挿絵画家として、小村雪岱はあまりにも有名である。確かにうまい。こちらを自分の世界に引き込んでしまう不思議な魅力がある。

邦枝完二の『おせん』がよく彼の代表作として紹介されるが、この久保田万太郎が主宰していた俳句誌『春泥』の表紙絵もまた素晴らしい。

古書業界では、かって雪岱ものはコレクターアイテムの一つだったと思うが、媒体が俳句誌なので、持っている人や見たことのある人も少ないと思う。ここでご紹介した次第である。


†「春泥」78号


 春泥社 俳句同人誌/久保田万太郎・主宰

 昭和12年1月5日発行

 変型版(220×150ミリ)・63頁 30銭


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