芸能人が書いたパリについての本は数多くあります。高峰秀子の『巴里ひとりある記』が有名ですが、往年のシャンソン歌手、芦野宏『パリの空の下』は今となっては得難い本の一冊でしょう。
巻頭に別刷り口絵写真10頁。イブ・モンタンなど歌手との会見記やパリでもエピソードがいろいろと書かれてあって、巻末に彼のレパートリーが薩摩忠の詩で載せてあります。
本作りも凝っていて、カバーの上にかけてある透明な紙に書名がフランス語で印刷されてあります。
パリの空の下
芦野 宏(あしの ひろし) 著
大日本雄弁会講談社 昭和32年4月30日 発行
B5変型判(182×210ミリ) 167頁
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